【京成杯AH】グレナディアガーズ貫禄走 米遠征へ余力残しの仕上げ

デイリースポーツ

2021年09月09日(木) 13:32

 好仕上がりをアピールしたグレナディアガーズ(撮影・北村雅宏)

 「京成杯AH・G3」(12日、中山)

 米国遠征を控えるグレナディアガーズが8日、栗東CWで順調な調整ぶり。この先に大目標を見据えているだけに、やや手控えられた内容だったが、動きや気配は申し分ないもの。夏を越して一段とスケールアップ。初対戦となる古馬を撃破して、海外へ雄飛する。

 G1馬の貫禄が漂う。グレナディアガーズは川田を背に栗東CWで単走。半マイルからゆったりと駆け出し、しまいだけサッと追う内容だったが、直線に入り鞍上が促しただけでスムーズに加速して4F55秒9-40秒3-12秒4をマークした。

 4カ月ぶりとあって馬体にはやや絞り込み余地は残っているが、身のこなしはすこぶる柔らかい。動きを見届けた中内田師は「心身ともにすごくいい。きょうは感触をつかんでもらいたかったが、ジョッキーの話も良かったですね。落ち着いて競馬に臨めるのではないかと思います」と順調な調整ぶりに胸を張った。

 今回はBCマイル・G1(11月6日・米デルマー)への壮行戦。結果とともに内容も問われるが、さらに海外遠征へ向けて余力も残しておかねばならない。難しい仕上げを求められるが、指揮官はグレナディアガーズの能力に絶大な信頼感を寄せる。夏場は北海道のノーザンファーム早来でリフレッシュ。リラックスした環境でメンタル面の成長を促し、体もひとまわり大きくなって8月中旬に栗東に戻ってきた。

 トレーナーは「本当にいい夏を過ごしました。これが競馬につながって、ここでどういう競馬をするかだと思います。成長した姿を見せられるようにしたい」と期待を込める。古馬との初めての対戦、56キロのハンデも決して楽ではない。トリッキーな中山マイルも未経験だ。山積する課題を打破して、胸を張って太平洋を渡る。

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