【毎日王冠】3歳シュネルマイスター 古馬一蹴V 直線豪脚一気!上がり3F33秒0

デイリースポーツ

2021年10月11日(月) 06:34

 ダノンキングリー(奥)を頭差かわしたシュネルマイスター(手前)=撮影・三好信也

 「毎日王冠・G2」(10日、東京)

 伝統のG2戦を制したのは唯一の3歳馬で1番人気に支持されたシュネルマイスター。後方から上がり3F33秒0の豪脚で、直線一気の差し切りV。ルメールは前日のサウジアラビアRCに続く、2日連続での重賞制覇。また、管理する手塚師は今年のJRA重賞で単独トップの7勝目となった。2着は2番人気のダノンキングリー、3着には4番人気ポタジェが続いた。

 果たして、その位置から届くのか-。直線入り口で後方2番手。残り1Fでも前との差は5馬身ほど。それでも、シュネルマイスターは期待を裏切らない。G1初制覇のNHKマイルCを思い出させるような豪脚で、安田記念覇者ダノンキングリーを差し切った。

 まず、レースが動いたのは向正面。発馬で遅れたダノンキングリーが一気にポジションを上げて行ったが、ジッと動かず位置をキープ。ルメールは「川田さんの判断を僕は後ろから見たけど、シュネルは進んで行かなかった。動きたかったけど、彼をリスペクトした」とG1馬の気持ちを尊重。そこでため込んだ末脚を直線に向いて一気に解放すると、次位に0秒5差をつける断トツの上がりでライバル勢をのみ込んだ。

 「直線はすごくいい脚。(春と比べて)ラスト300メートルでいい瞬発力を見せたように、パワーアップしてますね。休み明けで彼にプレッシャーをかけなかったが、次はもっとアグレッシブな競馬をすると思う。次走も楽しみ」と鞍上は、相棒の確かな成長を喜んだ。

 セントライト記念アサマノイタズラ)、オールカマーウインマリリン)に続き、JRA重賞出走機会3連勝を決めた手塚師は「さすがに後ろ過ぎるかなと…。差し切るとは思いませんでした」と苦笑い。そして「改めて成長したと感じました。いい脚を使ったし、すごいなと思いました」と満足そうにレースを振り返った。

 距離は延びても対応できそうだが、「阪神のワンターンの競馬はいいと思う」と指揮官。次走は予定通りマイルCS(11月21日・阪神)になる見込みだ。着実に成長を遂げた3歳マイル王。次は仁川の頂上決戦で2つ目のG1奪取を狙う。

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