【天皇賞】最高のコントレイル 復帰初戦に向けて好気配 陣営と一問一答

デイリースポーツ

2021年10月28日(木) 13:50

 余力十分に栗東坂路を上がったコントレイル(撮影・石湯恒介)

 「天皇賞(秋)・G1」(31日、東京)

 コントレイルが27日、栗東坂路で快活な走りを披露。復帰初戦に向けて好気配をアピールした。このあとはラストランとなるジャパンCが控えているが、いずれも一戦入魂の構え。無敗3冠馬の底力を誇示するのみだ。

 コントレイルは栗東坂路で単走。テンは折り合い重視でゆったり進めたが、行きたがるそぶりはなし。徐々にピッチを早めても、力むことなくペースを上げていく。陣営の想定は4F52秒程度で、それに近い51秒7-37秒3-12秒1。ラスト2Fではそれぞれ12秒1の快ラップを刻んでフィニッシュした。

 先週、栗東CWで圧巻の走り(3頭併せでぶっちぎり、6F79秒1-36秒1-11秒6を計時)を披露してから1週間。「軽く息を整えた程度」(矢作師)という最終リハだったが、栗東坂路で4F51秒7の好時計を楽々とマークした。決して無理をして出したのではなく、普通に走ってこのタイム。これが無敗で3冠を制した馬のなせる技だろう。やはりスピード能力は計り知れない。以下、矢作芳人調教師との一問一答。

  ◇  ◇

 -前走の大阪杯は3着。

 「敗因は、ほぼほぼ道悪に尽きる。レース直前に相当降ったことで、パドックの時点から取り消したい気分でした。向いていない馬場を走ったせいでダメージは大きく、完調で臨めないと思い、宝塚記念も見送りました」

 -この中間は。

 「2週前にしっかりと負荷をかけ、そこで心臓と息をつくりました。1週前は皆さん、ご存じの通り、素晴らしい動きでした」

 -最終リハの内容は。

 「微調整。言うことはないですね。弾んでいるというか、飛んでいるというか。柔らかみがコントレイルの長所。その長所がしっかり出ていた」

 -舞台は東京の芝2000メートル。

 「東スポ杯2歳S、ダービーと一番強いパフォーマンスをしたのが東京。ベストに近い条件と考えています。もちろん良馬場希望」

 -今回に懸ける思いを改めて。

 「休み明けですが、ひと叩きとかそういう気持ちは全くなくて、まずはとにかくここに全力投球という気持ちで仕上げました」

 -そういう意味では、これまでのコントレイルの中でも、最高のコントレイルか。

 「調教の動き自体はそう思っています」

 -どんな競馬を望むか。

 「福永君にお任せですが、ダービーのようなレースを。天皇賞を獲ったことがないので獲りたいですね」

  ◇  ◇

 以下、福永祐一騎手との一問一答。

 -春との違いは。

 「馬体に関しては完成されている。本格化と言っていいと思う」

 -コントレイルの武器は。

 「数多くディープインパクト産駒に乗せてもらっているが、一番スピード能力、瞬発力が秀でた馬。日本のスピード競馬に適していると思います」

 -あと2戦で引退。

 「自分にとって宝物のような馬。無敗の3冠という偉業を達成してくれた。一戦一戦全力で、あの馬の一挙手一投足を、しっかりとかみしめていきたい」

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