【BCターフ】ドメスティックスペンディング 米国の劣勢覆すか

デイリースポーツ

2021年11月04日(木) 06:00

 「魁!海外馬券塾」(3日)

 BCターフ・G1(6日・米デルマー、芝2400メートル)は、欧州勢の層が最も厚いカテゴリーのレースだけに、米国勢は過去10年で3勝と劣勢だが、それらの勝ち馬はいずれも同年に米国でG1を2勝以上していた。

 今春にG1を連勝しているドメスティックスペンディングは、その条件を満たす。追い込み一辺倒の脚質ながら末脚は強烈で、2走前のマンハッタンSでは今回対戦するトリブヴァンとグーフォを圧倒しており、米国勢の中では抜けた存在といえる。

 欧州勢では20年の勝ち馬で21年の凱旋門賞2着のタルナワが最有力だが、21年はデルマーで開催されるだけに、時計の速い西海岸の芝はこの馬の適性と合いそうにないのがどう響くか。良馬場のヴェルメイユ賞でスノーフォールを完封したティオーナや、前走の米国で勝ち星を挙げているユビアーが馬場適性では上回る。バーデン大賞でのちの凱旋門賞馬トルカータータッソと接戦をしたシスファハンも魅力十分だ。

 補欠馬の繰り上がりの有無が決定しないと日本での馬券は売れない関係で、BCターフ、BCフィリー&メアターフ、BCマイルの3競走の馬券発売は日本時間6日深夜から7日早朝の数時間のみになる可能性もある。買いやすい時間帯ではないが、ぜひ早起きして米国競馬の祭典を楽しんでいただきたい。(海外遠征コーディネーター・田中敬太)

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