「サウジアラビアＲＣ・Ｇ３」（８日、東京）

　デビュー４戦目で重賞に初挑戦するブーケファロス。前走のダリア賞は勝ち馬に３／４馬身差の３着。最速タイの上がりで襲い掛かり、見せ場をつくった。清水英師も「３着でしたが、しまいはいい脚を使ってくれました」と手応えをにじませる。

　ここまでの１戦１戦が成長につながっている。「レースを重ねるごとに良くなっているし、前走もいい経験になったと思います」と指揮官。強い相手と戦うことが、スキル向上への一つの要因となっている。この中間はリフレッシュ放牧を挟み、体調面は間違いなくアップ。前走以上の状態でレースに臨める。

　最大の武器は末脚。トレーナーは「ビッグアーサー産駒ですが、ためれば切れる脚を使ってくれます」とうなずく。東京芝マイルは力試しには絶好の舞台。「ここでいい競馬をしてくれたら、今後が楽しみになりますね」。自慢の決め手で、アッと言わせるシーンを演出してみせる。