【新規調教師免許試験合格を受けて】福永祐一騎手一問一答

ラジオNIKKEI

2022年12月08日(木) 17:52

JRAは8日、令和5年度の新規調教師免許試験の合格者を発表した。JRA現役騎手の福永祐一騎手(45歳、栗東・フリー)など7人が合格し、調教師として新たなスタートを切ることになった。

栗東トレーニングセンターでは福永騎手と同時に、合格した小椋研介調教助手、河嶋宏樹調教助手、藤野健太調教助手会見が行われた。会見後の福永祐一騎手との一問一答は以下の通り。

──今の気持ちは
「沢山の方が今回のチャレンジを応援してくださいました。その方々に良い報告ができてよかったです。そういった方々の応援で合格できた訳ですから。改めて感謝の気持ちを伝えたいです」

──調教師試験の勉強に取り組み始めたのはいつから?
「今年に入ってからです。今年に関しては騎乗制限をかけたりという選択は取らずに、通常の仕事の中で受けようと決めていました。そんな中、一度目で合格できたのは多くのサポートしていただいた方々のおかげです。

勉強は苦痛では無く逆に多くの知識を増やすことができました。騎手としても今までと(レースに対し)違ったアプローチができました」

──受験を決めた一番のきっかけは?
「たくさんありますが、元々調教師という仕事に興味を持っていました。セレクトセールに行った時も、普通騎手は挨拶回りや顔見せのケースも多いのですが、私は馬を見る方が楽しくて、そちらに力を入れていました。

だからといって騎手に対する情熱は全く衰えることはありませんでした。それよりも調教師になりたい気持ちが騎手を続けたい気持ちを上回ったのでチャレンジしました」

──調教師という仕事の魅力は?
「全く別の仕事です。騎手の仕事は魅力があって、この上ない達成感を得られる数少ない仕事です。その中で競走馬そのものに対する興味が増してきました。それを満たすためには調教師の方がより深く関われると思いました。

競走馬というものは、一番初めから強い馬というのはほとんどいません。いろいろな調教をしながら一流の競走馬に導いていくのですが、そういった過程を矢作厩舎のコントレイルで経験させていただいたのも大きいですし、普段、藤原(英昭)厩舎、友道厩舎を中心に騎乗させていただくなかで、コミュニケーションをとって、GI馬にしていくということを経験させて頂きました。

とはいえ騎手は騎乗依頼が無いと関われません。そういった中で、調教師であればより深く一頭の馬により深く関われるということで、それが一番の(調教師の)魅力です」

──やり残したことは?
「言い出したらキリがありません(笑)。ただ今の自分の環境はずっと自分が望んでいた環境です。本当に自分がやりたい様に仕事をさせて頂いています。周りにも認めていただき、信頼もいただいている中で、騎手として一頭の馬に深く関われる中で仕事をさせていただいています。

今の環境に全く不満もありません。むしろ望んでいた環境です。それと、ここまでやってこられたのは、(師匠である)北橋先生、亡くなられた瀬戸口先生のおかげです。

それ以外にも多くの皆さんに育てていただきました。そういう人達に誇りを持ってもらえるような騎手でありたいと思ってきました。

その点、調教師になってもそう思ってもらえるホースマンでありたいと思っています。その恵まれた環境の中で、もっとやりたい仕事を見つけられました。幸せを感じます。

そういった仕事の選択をできる環境を作って下さった礎を作ってくれた方々がいて、それを応援してくれる家族がいます。本当に幸せです」

──(高知の)福永洋一記念について今後の関わりは?
「このレースに関しては高知競馬の皆さんが大きくしてくださいました。第一回の1着賞金が50万円、今年は1200万円です。もはや私が関わるというか、もちろん恩義を感じていますので、自分が関われる範囲でお声がけいただければ、関わっていけたらと思っています」

──思い出に残るレースは
「なかなか一つというのは難しいですね。やはり三冠を達成できたのは大きいですし(コントレイル)、初めてダービーを勝たせていただいたワグネリアン、言い出したらキリがありません。

最初のころのキングヘイローもそうですし、本当に多くの馬が自分を育ててくれました」

──最後、残りの騎手生活を応援するファンにメッセージを
「来年の2月までとなります。関係者の皆様には、私が調教師試験を受けているのを知っている中で騎乗依頼をいただきました。ひとレースひとレース、変わらず全力を尽くして最善の結果を出せるようにしていきたい思いがあります。

それと沢山のファンの方達が応援してくださっているので、一人でも多くの方々に見ていただきたいです。それと父(福永洋一さん)には最後まで勤めあげてから、しっかり報告したいですね」

(取材:檜川彰人)

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