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良血レーヴデトワールが制す、川田「いい脚を使ってくれました」/紫苑S

デイリースポーツ

2014年09月14日(日) 12:00

決め手を発揮してトライアルを制したレーヴデトワール(左)=新潟競馬場

　GIへの道を切り開いた。秋華賞トライアル・紫苑S(芝2000m)は13日、新潟11Rに18頭で争われ、5番人気のレーヴデトワール(栗東・松田博)が力強い伸びを発揮し、不良馬場での激戦を制した。道中は好位馬群を追走し、鞍上の川田は直線に入ると馬場のいい外めへ落ち着いて誘導。ワンテンポ先に抜け出した1番人気のショウナンパンドラ(2着)に強襲をかけると、激しいたたき合いに最後は首差でケリをつけてゴールした。勝ちタイムは2分3秒3。なお、上位2頭が秋華賞(10月19日・京都、芝2000m)の優先出走権を獲得。さらに3馬身差の3着には4番人気のマイネグレヴィルが入った。

　地面をたたきつけるような大雨の影響で、不良まで悪化した馬場コンディションも全く関係なかった。先に抜け出したショウナンパンドラを最後はねじ伏せ、まさに良血開花を告げる勝利。「ゲートの出は良かったし、こんな馬場でも道中は進み過ぎるくらい進んで行きましたね。自分のリズムで追いだして、いい脚を使ってくれました」と川田はレースぶりを称賛する。2歳時は新馬戦に白菊賞とデビュー3戦で2勝を飾りながら、その後はワンパンチを欠くレース続き。桜花賞は5着、さらにオークスは除外に泣いたが、夏場の充電が奏功した。「馬体は(10キロ)減っていたが、中身が入っていた」と、松田博師は成長ぶりに納得の表情を浮かべる。

　鞍上も「本番は京都になりますが、何も問題はありません」ときっぱり。異父姉に10年の2歳女王レーヴディソールを持つ血統馬が、世界へ羽ばたく同世代の僚馬ハープスターに代わって、3歳牝馬路線を制圧する。

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