佐賀の厩舎ら建て替え構想、100億見込む

2021年03月04日(木) 21:24 1 2

 佐賀競馬場が佐賀市から鳥栖市に移って来年で50年を迎え、老朽化している厩舎(きゅうしゃ)や宿舎を建て替える構想があることが3日の佐賀県議会一般質問で明らかになった。

 県競馬組合によると、総事業費100億円程度を見込み、現地で営業しながら建て替える構想という。

 組合事務局によると、各施設の建て替え案を含む基本構想は昨年3月の競馬議会で取りまとめた。現在、見直し作業を進めており、3月26日開催予定の競馬議会に諮る方針。総事業費100億円を見込み、800頭が入る厩舎や騎手らが入居する宿舎を建て替える。

 一般質問では、西久保弘克議員が昨年1年間の佐賀競馬の売り上げが400億円を超え、場外も含めた入場者数が40万人に達している現状を踏まえ「県内の経済情勢を見れば、企業誘致の用地が足りないほど発展している県東部より、高速道路沿いで県中央部の多久市に移転してはどうか」とただした。

 県競馬組合は県と鳥栖市で構成する一部事務組合で、小林万里子副知事が管理者を務める。

 山口祥義知事は「地方自治の考え方に関するので私から答弁する」と切り出し「一部事務組合には議会もあり、その事務を構成団体の県議会で議論することに違和感がある。小林副知事がこの場で施設管理者として答弁するのはいかがなものか」とし、県議会の審議対象ではないとの考えを示した。その上で「(移転について)鳥栖市から話は一切聞いておらず、雇用の問題など多くの課題がある。今回は議員の意見として承る」と答えた。

 過去には当時の副知事が競馬組合の管理者として収支改善策などについて答弁したケースがある。

 一般質問には、ほかに野田勝人(県民ネット)、定松一生(自民)、土井敏行(同)、池田正恭(同)の4議員が登壇した。(栗林賢)

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