【藤井勘一郎】人馬ともに不可欠な猛暑対策

2021年07月29日(木) 21:18 0 0

 皆さんこんにちは藤井勘一郎です。

 いよいよ本格的に夏が到来し、暑い日が続いていますね。馬は基本的に寒冷地で生産、育成されている生き物ですから、競馬界でもいろいろと工夫を凝らして暑さ対策を行っています。

 トレセンでも夏場はまだ薄暗い午前5時から調教を行っていますし、調教終了後には馬房に戻るまでには馬に水をかけてクールダウンする厩舎も。中には厩舎内にミストを設置しているところもあって、とにかく馬が猛暑でコンデションを崩さないように、日頃から細心の注意を払っています。

 他の国でも、私が騎乗していたシンガポールは一年中高温多湿な気候ですからナイター競馬が中心ですし、オーストラリアも夏場はすごく暑くなるので、場合によっては競馬開催そのものを急遽中止にする場合もあります。

 その点、JRAでは、例えば競馬開催時にはパドックでミストを噴射するなど、馬のコンデションを守って開催をスムーズに運営するために、さまざまな取り組みをしてファンの皆さんに毎週欠かさず競馬を楽しんでいただいています。世界中を見回しても、ミストがある競馬場はおそらく日本くらいでしょう。いい環境で騎乗させていただいている事に感謝しないといけないですね。

 私も夏場はなるべくエアコンは使わずに扇風機をかけて体調を崩さないようにしていますし、日々屋外でトレーニングをして暑さに慣れることを心掛けています。もちろん、こまめな水分補給は必須。オーストラリアではレース前のゲート裏で水分補給ができるのですが、JRAは公正競馬の観点(斤量の問題)からそれはできませんので、水分不足で熱中症などにならないよう、常にコンディションを整えておくことが必要ですね。

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