ロジャーバローズ誕生の陰に名牝血統意識

2019年05月26日(日) 21:58 0 4

ダービーを勝ったロジャーバローズ(牡3、角居)が誕生した背景には名牝の存在があった。母リトルブックは12年に英国のタタソールズ社の繁殖牝馬セールに上場された馬。現役時は未勝利で終わった馬だが、血統背景に魅力があり、飛野牧場の依頼を受けた日高の競馬商社である株式会社ジェイエスが23万ギニーで落札した。

リトルブックの半姉はG1馬ドナブリーニ。その娘こそ12年の牝馬3冠を制し、ジャパンC連覇、ドバイシーマC制覇、ラストランの有馬記念を勝ったG1を7勝した名牝ジェンティルドンナ(父ディープインパクト)だ。
代理で落札した株式会社ジェイエスの大西恵介氏(45=業務営業課チーフ)は「最初からリトルブックだけを狙っていきました。決して安い額ではありませんし、ジェンティルドンナに近い血統の馬を作ろうという飛野代表の執念が実ったと思います。おそらくアンダービッダー(※落札を最後まで競り合った人)も日本人だったのではないかと思ってます。私はただ依頼を受け、買ってきただけ。多くの人が頑張って、こういう結果になりました。感無量です」と振り返る。

同社が同様に海外で落札した繁殖牝馬の子がダービーを制したのは08年ディープスカイ(母アビ)に続き、2度目になる。名牝ジェンティルドンナを意識し、誕生したダービー馬。信念を貫いた関係者の思いがこの日の快走を生み出した。【木南友輔】

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