2014年07月31日(木) 12:00
長いトンネルから抜け出して復活したGI馬の勝利に触れ、ふとこんな風に感じた。
マイルCS以来1年8ヵ月ぶり勝利で中京記念を勝ったサダムパテック。大外から追い込み、大接戦を鼻、首で制して底力を久々に見せてくれた。長いスランプから抜け出そうと試行錯誤の中、新味を求めてアメリカJCC2200米を使ったりしたが、ひと息入れてのぞんだ安田記念で、7着とはいえ道悪の中最後はいい脚を見せていた。やはりこの馬はマイルがいい。直前のケイコで終いの伸びにこの馬らしさが見られたという西園調教師の言葉が、今回の勝利を予知させていたのだった。そして、東京大賞典以来1年7ヵ月ぶり勝利で札幌のエルムSを勝ったローマンレジェンド。右トモの骨折で休む前、しばらく勝てずにスランプが続いていた。これをレースの疲れから馬自身の気持ちが乗っていなかったと見た藤原英調教師は、骨折休養期間をじっくり心身の充電にあて、復活を予感させるケイコが出来ていた。力でねじ伏せる豪脚が戻り、サダムパテックともども、暮れに向けて大舞台での夢がふくらむ。
直線1000米のアイビスサマーダッシュは、開幕週で行われるので内側の馬場が悪くなっていないところにポイントがありそうだ。それと牝馬が気になる。困ったらもう一度考え直してみる。自然の理に従うとはどういうことになるのだろうか。
バックナンバーを見る
このコラムをお気に入り登録する
お気に入り登録済み
お気に入りコラム登録完了
長岡一也「競馬白書」をお気に入り登録しました。
戻る
※コラム公開をいち早くお知らせします。※マイページ、メール、プッシュに対応。
長岡一也
ラジオたんぱアナウンサー時代は、日本ダービーの実況を16年間担当。また、プロ野球実況中継などスポーツアナとして従事。熱狂的な阪神タイガースファンとしても知られる。
プロフィール
ローマンレジェンドの全成績と掲示板
サダムパテックの全成績と掲示板
ニュース
ローマンレジェンドが叩き合い制す、鞍上岩田「本当に良かった」/エルムS
競輪
競輪を気軽に楽しもう!全レース出走表・競輪予想、ニュース、コラム、選手データベースなど。