好調をキープしたままアルゼンチン共和国杯のデータ分析を

2015年11月07日(土) 12:00


どうにもつかみどころがないレース

 秋のG1データ分析はソコソコ好調をキープ(問題は馬券の買い方のようですが…)。その波に乗って、たまにはG1以外のレースのデータ分析もやってみようということで、今回はアルゼンチン共和国杯を取り上げます。

 このレースの特徴は、なんと言っても東京芝2500メートル戦であること。去年までの10年間を調べてみたら、06〜11年に3歳未勝利戦が毎年1レース行われていたほか、06年に3歳500万条件戦が1度、実施されていたことがわかりました。しかし、平場のレースはそれ以外になく、あとは春の目黒記念と秋のアルゼンチン共和国杯だけ。12年以降は、年に2度しかない珍しいレースになっています。

 だったらまず考えてみたくなるのが、同年の目黒記念との関連性。05〜14年の10年間に両レースで3着以内に来た馬は4頭いました。

06年アイポッパー=2着→2着
08年アルナスライン=2着→3着
09年ミヤビランペリ=1着→1着
13年ルルーシュ=2着→3着

 これは、ちょっと少ないと思いませんか?ついでに言うと、同年の目黒記念4着以下から巻き返したのも4頭しかいません。

06年トウショウナイト=8着→1着
07年トウカイトリック=10着→2着
11年トレイルブレイザー=4着→1着
13年アドマイヤラクティ=10着→2着

 目黒記念とアルゼンチン共和国杯は、同じ東京の芝2500メートル戦でありながら、あまり結びつかないのかもしれませんね(勝手に結びつくんじゃないかと思った私の思い過ごし?)。

 ただし、上の一覧をよく見ると、同年の目黒記念で1〜3着した馬がアルゼンチン共和国杯で着順を上げた(2、3着馬が勝った、または3着馬が2着に来た)ことはありません。今回の場合、レコンダイトが2、3着に来ることはあっても、勝つまではどうか、なのです。逆に、トレイルブレイザーと同じパターンで、目黒記念4着のメイショウカドマツを狙うというのはいかがでしょう?

 もう1つ、特殊な長距離戦ですから、血統の特徴もありそうな気がして調べてみました。ここ5年の1〜3着馬ではゼンノロブロイ産駒が強い(アルゼンチン2勝3着1回、目黒2着2回3着1回、このうち3回はルルーシュの成績)ということがわかりましたが、今回、同馬の産駒は不出走。これを狙い撃ちするわけにはいきません。

 他はかなりバラツキがあり、ハーツクライ産駒がアルゼンチン1勝2着1回、目黒2着1回でやや目立つ程度です。ちなみにディープインパクト産駒は目黒記念で1勝3着1回、ステイゴールド産駒は目黒で1勝、アルゼンチンで2着1回という成績でした。

 つまりは、どうにもつかみどころがないレースのようです(何のためのデータ分析だったんだ!)。とりあえずここは、目黒記念2着に加えハーツクライ産駒でもあるレコンダイトを軸に、ワイドか3連複を買ってみましょうか。

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矢野吉彦

テレビ東京「ウイニング競馬」の実況を担当するフリーアナウンサー。中央だけでなく、地方、ばんえい、さらに海外にも精通する競馬通。著書には「矢野吉彦の世界競馬案内」など。

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