2021年06月25日(金) 18:00
この時期のオープン特別とあって、必死のベテラン勢がしぶとくがんばることが多いレース。過去9回行われたが、馬券に関係した全27頭のうち、20頭までが6歳以上馬(7歳以上馬が8頭も含まれる)だった。
とくに今年は、16頭の中に若いグループの「4-5」歳馬が4頭しかいない組み合わせになり、逆に「7歳以上」馬が7頭も含まれる。だから、決してベテラン勢を侮ってはいけないレースだが、さすがにまだ上昇中という6歳以上馬は少ない。
主軸はここでは若手の5歳ドウドウキリシマ(父ケープブランコ)にしたい。未勝利馬として3歳時に一度公営に移籍し、南関東で3勝してJRAに復帰。4歳時は勝てなかったが、5歳の今年【2-2-0-1】と力をつけ、ついにオープンに出世したがんばり屋タイプ。
前走の東京ダート1400mで、それまで1分24秒台が最高だった持ち時計を、1分23秒6(良馬場)に短縮した。と同時に、36秒2が最高だった上がり3ハロンの時計を「35秒6」にまで詰め、ゴール前まで力強く伸びた。
公営時を合わせた全6勝がダート1400-1500m。阪神のダート1400mには通算【1-4-0-2】の適性がある。輸入種牡馬ケープブランコ(14歳。父Galileoガリレオ)は、愛ダービーなど欧米のG1を5勝もした期待馬。だが、ここまで2019年の毎日杯を勝ったランスオブプラーナを送った程度。スピード能力の乏しさが響いている。
だが、ドウドウキリシマの3代母は2冠牝馬マックスビューティの半妹。母方に配されてきた種牡馬はゴールドアリュール、サクラバクシンオー、ミスターシービー。ダートならもっと活躍できる可能性を秘めている。
相変わらず調教では動かないのであまり評価は上がらないが、ベテラン勢が大半を占めるこの組み合わせなら好勝負だろう。松山騎手とは手が合い【2-6-0-4】。
波乱の可能性大の組み合わせとみて、ホウショウナウ、格上がりのコカボムクイーン、8歳バティスティーニなど、相手にも伏兵を選びたい。
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柏木集保
1948年、長野県出身、早稲田大卒。1973年に日刊競馬に入社。UHFテレビ競馬中継解説者時代から、長年に渡って独自のスタンスと多様な角度からレースを推理し、競馬を語り続ける。netkeiba.com、競馬総合チャンネルでは、土曜メインレース展望(金曜18時)、日曜メインレース展望(土曜18時)、重賞レース回顧(月曜18時)の執筆を担当。
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