【有馬記念予想】持続戦なら力どおり、上がりのケイバで波乱 ダンジグもち牝と長距離GI連対牡が穴に

2022年12月18日(日) 18:00

近5年の有馬記念において4人気以下が馬券に絡んだケースは5例あり、ダンジグの血を引く牝(サラキアとクイーンズリング)、長距離GIで連対のある牡(ディープボンドとワールドプレミアとシュヴァルグラン)、この2パターンに大別できる。登録馬のなかでダンジグの血を引く牝はジェラルディーナ(ダンジグ5×4)だけ。長距離GIで連対のある牡馬はアリストテレス(菊2着)、タイトルホルダー(春天と菊1着)、ディープボンド(春天2着2回)、ボルドグフーシュ(菊2着)。

また過去5年の有馬記念において、上がり3Fのうち2Fが11秒台だったのが17年(1人気-8人気-3人気で決着)。1Fが11秒台だったのが20年(1人気-11人気-2人気)と18年(3人気-1人気-9人気)。3Fとも12秒以上だったのが21年(1人気-5人気-2人気)と19年(2人気-3人気-4人気)。上がり特化のケイバになると人気薄が絡み、流れて持続戦になると力どおり、という傾向もうっすらと。(解説:望田潤)

アカイイト

エニシノウタの全姉でステキナシャチョウの姪で、母ウアジェトはJRA2勝(芝1600〜1800)。さかのぼるとトムフールの母ガガに辿り着く牝系。キズナ×シンボリクリスエスはソングラインと同じ。母系にシアトルスルーとニジンスキーが入るので大型で伸びがある体型で、後駆はロベルト的で捌きはトムフール的。21年エリ女勝ちのように坂コースでの力強い捲りが本領だろう。牡馬一線級相手で楽ではないが、・・・

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望田潤

競馬ライター。血統評論家。育成牧場従業員を経て競馬通信社編集部に在籍、そこで笠雄二郎著「日本サラブレッド配合史」の影響を強く受ける。サイト「血統屋」「競馬道ONLINE」月刊誌「サラブレ」「ECLIPSE」などで血統に関するコラムや予想を執筆中。共著「パーフェクト種牡馬辞典2018-2019」も好評発売中で、馬主・生産者の配合アドバイザーも務める。ブログ「血は水よりも濃し」http://blog.goo.ne.jp/nas-quillo

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