アプリ限定 2023年05月24日(水) 18:01
▲左から坂井瑠星騎手、吉井章騎手、荒木裕樹彦調教助手(撮影:大恵陽子)
先週からスタートした中央と地方の垣根を超えた「騎手の期間限定トレード」。矢作芳人調教師(JRA)と盟友・松浦裕之調教師(大井)による共同プロジェクトで、それぞれの所属騎手である古川奈穂騎手(JRA)が大井で、吉井章騎手が栗東で調教に騎乗し、異文化交流を行っています。
吉井騎手は5月16日から栗東トレーニングセンターで調教騎乗をスタート。大井の若手有望株として早くから期待された22歳なのですが、実は父で元騎手の吉井竜一調教師は矢作厩舎のみなさんとオーストラリアで親交があったとか。
「イジられキャラだよね(笑)」と早くも矢作厩舎の洗礼を受けながらも、すっかり溶け込んだ吉井騎手の様子をお届けします。
(取材・構成:大恵陽子)
──期間限定トレード中の吉井章騎手の様子を窺いに来ました。どなたに一番面倒を見てもらっていますか?
吉井 (坂井)瑠星さんです。昨日は“瑠星塾”というのがあって、後輩の若手騎手を集めて先週のパトロールビデオを見る会にも参加させてもらったんですけど、最高でした。めちゃくちゃ勉強になりましたし、楽しかったです。
瑠星 (吉井)章くんは真面目な好青年で、非常に優秀です。
吉井 それ、大井で笑われちゃいます(笑)。
▲瑠星騎手(左)の指導を受ける吉井騎手(右)(撮影:大恵陽子)
瑠星 僕、昔から章くんを知っているんですよ。競馬学校の二次試験を受ける時、父(大井の坂井英光調教師)から「吉井さんの息子が行くから」と言われて、ちょうど学校生だったので喋りました。
吉井 わざわざ声をかけてくれたんです。
瑠星 そうそう、「がんばれ!」と言って。あれが初めて会った時で、今週の火曜日の朝に厩舎に来たら、章くんがいました。
吉井 前日に大井で矢作先生にお会いして、「いい馬に乗って、楽しんできて」と言われました。どの馬に乗ってもいい背中をしていて、世界でも活躍する日本一の厩舎でいい経験をさせてもらっています。
▲「どの馬に乗ってもいい背中」と吉井騎手(撮影:大恵陽子)
瑠星 最初は原付のエンジンの掛け方を知らなかったので先行き不安でしたけど、馬に乗ったら大丈夫でした。
吉井 いやいや、これは使えない話でしょ(笑)。
▲最後尾で馬を歩かせる吉井騎手(撮影:大恵陽子)
──netkeibaはこういうエピソードが大好きなので、ぜひ使います。スタッフの荒木裕樹彦調教助手から見て吉井騎手の印象はどうですか?
荒木 まだ来て3日ですけど(取材時)、好青年ですよね。厩舎にもめちゃくちゃ馴染んでいて、思っていたよりも背が高いですね。シュッとしていて、まさに今風のジョッキーだな、と。
吉井 瑠星さんは身長いくつですか?
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矢作芳人/松浦裕之
矢作芳人 1961年3月20日、東京都生まれ。父は大井競馬の元調教師矢作和人。オーストラリアでの修行後、厩務員、調教助手を経て2005年に厩舎を開業。2010年に朝日杯FSをグランプリボスで制しGI初制覇。2020年にコントレイルで牡馬三冠、2021年にはブリーダーズカップで管理馬2頭(ラヴズオンリーユーとマルシュロレーヌ)が勝利するという快挙を成し遂げた。 松浦裕之 1971年10月22日、東京都生まれ。父は大井競馬の元調教師松浦備。1993年に騎手としてデビュー後、2006年に調教師へ転身。2007年に東京記念をウエノマルクンで制し、重賞初制覇。2022年にはキャリアハイタイとなる年間36勝を記録した。
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