ジャパンC

2012年11月26日(月) 18:00

 直線の坂上、逃げ粘るビートブラックを交わそうとしたオルフェーヴル。その2頭のあいだの狭いスペースにねじ込むように入ったジェンティルドンナ。2頭はぶつかった。そのあとも2頭は再三接触し合いながら、激しい競り合いはゴールまで続き、わずかに先着したのは3歳牝馬のジェンティルドンナ。激しいマッチレースが展開された。

 降着制度は、2013年1月1日からルールを見直し、新しい「降着ルール」を取り入れることが決まっている。ちょうどその過渡期に発生した、きわめて難しい判断を求められる審議だった。確定までに約20分もの時間がかかっている。

 新しい降着制度のもっとも重要な変更部分は、「その走行妨害がなければ、被害馬は加害馬に先着していたかどうか」である。現行の降着ルールでこれに該当する部分は、「その走行妨害が、被害馬の競走能力発揮に重大な影響を与えたかどうか」である。

 まだ、新降着制度が導入されているわけではない。新降着制度が導入されてからでも、今回のジェンティルドンナとオルフェーヴルの接触は、もちろん意見や見解が分かれることになる。わたしは・・・

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柏木集保

1948年、長野県出身、早稲田大卒。1973年に日刊競馬に入社。UHFテレビ競馬中継解説者時代から、長年に渡って独自のスタンスと多様な角度からレースを推理し、競馬を語り続ける。netkeiba.com、競馬総合チャンネルでは、土曜メインレース展望(金曜18時)、日曜メインレース展望(土曜18時)、重賞レース回顧(月曜18時)の執筆を担当。

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