2013年10月22日(火) 18:00
今年のスーパージョッキーズトライアル(以下SJT)で、見事総合優勝を飾ったのは、園田のベテラン川原正一騎手でした!9月1日の門別ワイルドカードから始まり、9月25日の船橋ラウンド、10月17日の園田ラウンドと、全国のトップジョッキーがワールドスーパージョッキーズシリーズ(以下WSJS)の切符を賭けて戦ったSJT。各地の熱戦の模様をリポートします!
SJTワイルドカード(門別)、本戦出場は大畑雅章騎手(愛知 写真中央)・青柳正義騎手(金沢 写真左)
SJT船橋ラウンド、4位の赤岡修次騎手(高知 写真左)と御神本訓史(大井 写真右)
本戦の第1ラウンドは船橋競馬場。第1戦を勝ったのは、好スタートから華麗なる逃げ切り勝ちを決めた、高知の赤岡修次騎手。
赤岡「スタートが速かったですね。断然でした。前に行った方がいいって聞いてましたけど、本当に馬が強かったです。楽勝でした!速かった!! JTは騎乗馬が偏らないように、各ラウンドでA評価の馬1頭、B評価の馬を1頭騎乗するわけですけど。問題は、B評価の馬でいかにポイントを落とさないか。着外になるとガクッとポイント数が減るんでね。次も頑張ります!」
そう言っていた赤岡騎手ですが、2戦目は向正面から追いっぱなしでなんと最下位に…。勝ったのは道中引き付けて逃げた、大井の御神本訓史騎手でした!が…、こちらは第1戦が10着だったので、暫定1位には2着5着とまとめた川原正一騎手が立ちました!!
〜暫定ポイント上位5名〜 1位 川原正一騎手 25P 2位 御神本訓史騎手 22P 3位 大畑雅章騎手 22P 4位 赤岡修次騎手 21P 5位 青柳正義騎手 17P
「川原さん、いま1位ですよ」の声に…
川原「俺1位?マジで!?やったー!! 次が地元開催なんでね、地元のみんなから、船橋ラウンドで予選落ち(下位2名が脱落)すんなよって言われてたから。ホッとした。ああよかった〜」
暫定1位に!
川原「次、掲示板に乗ればなんとかなるかな。ああ…もう…。落ち着けって思うんだけど、どうしても早め動きたくなっちゃうんだよ!みんな勝ちたいと思ってるからね。気持ちを抑えて乗らなきゃな…。何年経ってもこういう気持ちになるんだよなぁ〜」
超ベテランの川原騎手でも、緊張の面持ち。いつもよりも声が大きくなっていました。はやる気持ちを抑えて…いざ最終戦!
最後の戦いを制したのは、1番人気に推された金沢の吉原寛人騎手。ここまでの成績により、20ポイントを獲得しても4位まで…。川原騎手は、ハナ差で5着争いを制し、見事総合1位を獲得☆2位の桑村真明騎手とはわずか1ポイント差だったので、このハナ差で負けていたら、順位も入れ替わっていたというほどの接戦でした。
〜総合ポイント上位5名〜 1位 川原正一騎手 45P 2位 桑村真明騎手 44P 3位 御神本訓史騎手 40P 4位 吉原寛人騎手 38P 5位 大畑雅章騎手 37P
上位3名
赤見「川原さんは笠松時代にWSJSに出場して、優勝した経験もありますよね」
川原「そうですねぇ。だいぶ前ですけど。今度は園田のジョッキーとして出るし、地方の代表として行くわけだから、恥ずかしくないレースをしないと。参加出来るだけで十分という気持ちもあるけど…世界の舞台で、目にものを見せたいねぇ」
SJTは、まず地元の競馬場で戦ってリーディングを獲得し、その後リーディング同士の戦いで勝ち上がらなければなりません。そういう意味で、地方競馬の全ジョッキー273人の頂点に立った川原騎手。54歳という年齢を感じさせないスマートで力強い騎乗は健在で、世界の名手相手にどんな戦いを見せてくれるでしょうか!
兵庫県競馬組合公式マスコットキャラクター「そのたん」と集合写真
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常石勝義
常石勝義 1977年8月2日生まれ、大阪府出身。96年3月にJRAで騎手デビュー。「花の12期生」福永祐一、和田竜二らが同期。同月10日タニノレセプションで初勝利を挙げ、デビュー5か月で12勝をマーク。しかし同年8月の落馬事故で意識不明に。その後奇跡的な回復で復帰し、03年には中山GJでGI制覇(ビッグテースト)。 04年8月28日の豊国JS(小倉)で再び落馬。復帰を目指してリハビリを行っていたが、07年2月28日付で引退。現在は栗東トレセンを中心に取材活動を行っているほか、えふえむ草津(785MHz)の『常石勝義のお馬塾』(毎週金曜日17:30〜)に出演中。