きさらぎ賞の2強に割って入るなら?

2014年02月07日(金) 18:00


◆複穴に魅力な「前走同コースの未勝利勝ち」

 2強に恐れをなしてか、出走頭数が9頭になったきさらぎ賞。この状況だと、よほど馬券を絞るか、多少ひねるかしなくてはならない。

 2強はともに魅力的な素材だ。バンドワゴンは前走で負かした馬たちが強いとは言えないが、そもそもこのレースは前走クラスごとの成績差が少なく、それゆえ前走のメンバーレベルも問われない傾向にある。今回は他の逃げ馬もいるが、下手な小細工をせずにガツンと逃げたほうが好結果につながるだろう。和田騎手は京都芝1800mとかなり相性が良いので、その点も魅力だ。

 トーセンスターダムはバンドワゴン(セール時1260万円)とは対照的な高馬(2億6250万円)。デビュー2連勝を飾ったが、ともにタイム差ゼロというのが考えどころだろう。過去2走は道中に遅いラップがあって上がり2Fがともに速いというディープインパクト産駒向きの展開だったが、それでいてタイム差なし。今回はオールステイとバンドワゴンがいるので、前傾ラップとまではいかないが上がりがある程度かかる可能性はある。それでいて前半を大事に乗りすぎ前後の距離差ができると、取りこぼしのリスクが生まれる。個人的にはアトサキをつけるならバンドワゴンのほうを取りたい。

 サトノルパンは血統背景もあって3番人気だろう。個人的に素材としての魅力は感じているのだが・・・

続きはプレミアムサービス
登録でご覧になれます。

登録済みの方はこちらからログイン

バックナンバーを見る

このコラムをお気に入り登録する

このコラムをお気に入り登録する

お気に入り登録済み

須田鷹雄

1970年東京生まれ。競馬評論家、ギャンブル評論家。中学生時代にミスターシービーをきっかけとして競馬に興味を持ち、1990年・大学在学中に「競馬ダントツ読本」(宝島社)でライターとしてデビュー。以来、競馬やギャンブルに関する著述を各種媒体で行うほか、テレビ・ラジオ・イベントの構成・出演も手掛ける。競馬予想に期待値という概念を持ち込み回収率こそが大切という考え方を早くより提唱したほか、ペーバーオーナーゲーム(POG)の専門書をはじめて執筆・プロデュースし、ブームの先駆けとなった。

新着コラム

コラムを探す