40歳からでも体は変えられる! 太が感化されたアノ大物騎手

2014年05月13日(火) 18:00

小牧太

あるジョッキーからの助言とは?

最近、腹筋を割ることを目標に、今まで以上にトレーニングに励んでいるという小牧騎手。理想通りに割れた暁には、なんとこの場で披露してくれるとのこと! 今回は、腹筋を鍛えるに至ったきっかけと、さらにやる気に拍車がかかったという、あるジョッキーからの助言について語ります。

(取材・文/不破由妃子)


■最近になって、腹筋が弱点だと気づき…

──今回は、質問をふたつほど。まずは、「中央で未勝利のまま地方に移籍した馬が、地方で連勝して中央に戻り活躍するケースがありますが、地方のほうが馬の悪いところを見つけて矯正する技術に長けているのでしょうか」という質問です。

小牧 えーとね、悪いところを矯正するのではなく、メンバーの弱いところで勝つことを覚えさせると勝ち癖がつくんやね。中央に戻ってから活躍するような馬は、もともとある程度力があることが前提だけど、先頭に立つのが嫌っていうタイプが多いんですわ。たとえば、サトノユニコーンとかペンタトニックとかね。本当は力があるのに、先頭に立った瞬間、尻尾を振ったり走るのを止めようとしたり。

──ああ、そういう馬、いますよね。なぜなんでしょうか。

小牧 1頭になりたくないんですわ。みんなと一緒にいたいというか、さみしくなってしまうんでしょう。2、3着ばっかりの馬ってよくいるでしょ。ジョッキーからしたらホンマに勝ちづらいんですわ。なにしろ先頭に立つのが嫌なんやからね。

──仕掛けどころが難しそうですね。

小牧 うん、難しい。でも、地方に行けば、それ以上に能力が違うから勝ってしまう。追う技術が高い人も多いやろうしね。園田時代もね、中央からきた馬がいたけど、僕らの時代は今よりもっと馬のレベルが違った。中央で2ケタ着順ばかりのような馬でも、園田では楽勝してたよ。レースを使えば、いやいやでも勝ってしまうっていう感じでね。もうスピードというか、エンジンが全然違ったから。

──なるほど。勝ち癖をつけるというのも、ひとつの矯正になるわけですね。続いては、「腹筋を割りたいと思われているそうですが、今までと違ったトレーニングを始められたのでしょうか?」という質問なのですが、「見事に腹筋が割れたら、ぜひこの場で披露してください」というリクエストもついてます。

小牧 この場でって(笑)。新しく採り入れたことといえば、腹筋用のトレーニング器具を買いました。テレビで紹介されているのを見ていいなぁと思って、すぐ電話して買いましたわ(笑)。腰にあまり負担がかからないっていうのが売りの器具でね。家ではそれを使って頑張って、夏の終わりころまでには腹筋を割ろうと思ってるんやけど。

──そもそも、腹筋を鍛えようと思ったきっかけはなんだったんですか? これまでは、下半身を中心にトレーニングされていましたが。

小牧 僕ね、腹筋が自分の弱点やっていうことがわかったんですわ。ジムのトレーナーにたまに体を見てもらうんやけど、この前・・・

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小牧太

1967年9月7日、鹿児島県生まれ。1985年に公営・園田競馬でデビュー。名伯楽・曾和直榮調教師の元で腕を磨き、10度の兵庫リーディングと2度の全国リーディングを獲得。2004年にJRAに移籍。2008年には桜花賞をレジネッタで制し悲願のGI制覇を遂げた。その後もローズキングダムとのコンビで朝日杯FSを制するなど、今や大舞台には欠かせないジョッキーとして活躍中。

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