2014年12月19日(金) 18:00
まだ2年だけなので、ありがちなパターンも傾向もないに等しいが、牝馬らしい「切れ味」を持ち味にする馬が多い2000mとあって、前半はあまり厳しい流れになることはない。最後は速い脚の長つづきする自在型が有利だろう。
昨年の(愛知杯の)1勝を含め、4歳になって以降に5勝を記録するのはタフな成長力。これはダート戦もまったく平気で、むしろダートの方がずっとしぶとさが生きる父ゴールドアリュールの影響力だろうが、実は母方もタフできわめて渋い。ファミリーに配されてきた種牡馬は、メジロマックイーン、マルゼンスキー、サーペンフロ(父サーアイヴァー)、ステューペンダス(父ボールドルーラー)…。
一族の代表馬は、3代母ゴールデンローズの全弟になるランニングフリー(父サーペンフロ)であり、同馬はAJCC・日経賞などを制し、天皇賞・春2着など8歳時までトップクラスで快走し、通算47戦【7-7-4-29】。1980年代後半のもっともタフな馬の1頭だった。主戦騎手は、なぜか今年絶好調、先週につづき阪神のG1に出走馬(ペイシャオブロー)を送る菅原泰夫調教師である。久しぶりにこの一族から出現した活躍馬フーラブライドはなにやらレース運びまで似たようなところがある。
もともとはダートで活躍し、4歳の後半になってから連続して芝に出走するようになった珍しい出世形のフーラブライドは、ダートでは渋って締まった馬場が大の得意だったくらいだから、今週の少し時計がかかりそうな芝コンディションは大歓迎と思える。
バックナンバーを見る
このコラムをお気に入り登録する
お気に入り登録済み
お気に入りコラム登録完了
柏木集保「土曜メインレース展望」をお気に入り登録しました。
戻る
※コラム公開をいち早くお知らせします。※マイページ、メール、プッシュに対応。
柏木集保
1948年、長野県出身、早稲田大卒。1973年に日刊競馬に入社。UHFテレビ競馬中継解説者時代から、長年に渡って独自のスタンスと多様な角度からレースを推理し、競馬を語り続ける。netkeiba.com、競馬総合チャンネルでは、土曜メインレース展望(金曜18時)、日曜メインレース展望(土曜18時)、重賞レース回顧(月曜18時)の執筆を担当。
枠順確定
愛知杯
予想オッズ
愛知杯の人気をチェック!
特集
愛知杯を完全攻略!
コラム
本格化したディアデラマドレの末脚に注目/愛知杯
ニュース
連覇狙うフーラブライドの木原師「体調面に関しては文句ないですよ」/愛知杯
競輪
競輪を気軽に楽しもう!全レース出走表・競輪予想、ニュース、コラム、選手データベースなど。