オークスは桜花賞好走馬か大敗馬か、それとも別路線組か

2015年05月22日(金) 18:00


◆気になるマンハッタンカフェ産駒の相性の悪さ

 今年のオークスはなかなか難しい。桜花賞が超スローになってしまったので好走馬を信じてよいものか分からないし、そこで大敗した馬の巻き返しに期待してよいのかもよく分からない。別路線組に希望を見出そうにも、そちらはそちらでマイナス材料も持っている。詳しくは以下に記していこう。

 まずは桜花賞組。なんだかんだで一番安定感があるのはレッツゴードンキだ。それまでの主要レースでも好走してきた馬だし、前走とて単に展開利で勝ったわけではなく、もともと地力もある馬。今回も内枠を引いたので、ゲートを出たなりで逃げるもよし、壁を作りにいくもよしの競馬ができる。  クルミナルコンテッサトゥーレはスローを差してきたインパクトがあるが、ディープインパクト産駒だけに上がりの速さを出せるのはある意味当然。問題は今回の展開がどうなるかだ。またコンテッサトゥーレのほうは、2400mは本質的に長いようにも思える。  大敗組の扱いも難しい。ルージュバックは前走、外に出そう出そうとしているうちに勝敗が決してしまった感があるので敗戦そのものはノーカウントにしてもよいと思う。百日草特別で負かした相手を考えても距離延長+東京替わりはプラス。ただ今回まだ人気になるのはマイナス。オッズと相談するしかない。

 もうひとつ問題が・・・

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須田鷹雄

1970年東京生まれ。競馬評論家、ギャンブル評論家。中学生時代にミスターシービーをきっかけとして競馬に興味を持ち、1990年・大学在学中に「競馬ダントツ読本」(宝島社)でライターとしてデビュー。以来、競馬やギャンブルに関する著述を各種媒体で行うほか、テレビ・ラジオ・イベントの構成・出演も手掛ける。競馬予想に期待値という概念を持ち込み回収率こそが大切という考え方を早くより提唱したほか、ペーバーオーナーゲーム(POG)の専門書をはじめて執筆・プロデュースし、ブームの先駆けとなった。

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