2015年06月04日(木) 18:00
◆現行の厳密なゲート試験は競馬の本質から外れていないか
ドゥラメンテの2冠達成の興奮も冷めやらぬまま、今週から2歳新馬戦が「ダービー・トゥ・ダービー」のコンセプトのもとスタートする。
「これが来年のダービー候補。兄の無念を晴らしてみせるよ」
ダービー7着(タンタアレグリア)から早々と気持ちを切り替えるのは国枝栄調教師。“これ”とはリアルスティール(ダービー4着)の全弟プロディガルサン(東京3週目=20日の芝1600メートルでデビュー予定)で、入厩当初から2歳離れした瞬発力を披露。すでに厩舎内で「モノが違う」との声も上がる逸材だ。
しかし、当の指揮官は、一方で2歳新馬のデビュー過程における制度に対し、少なからぬ不満を抱えている。きっかけは同じ2歳新馬テオドールのゲート試験だった。
「これは東京開幕週に下ろす予定で、いの一番に入厩した馬。それがゲート試験に何度も落ちてすっかり予定が狂った。3回目では乗っていた(北村)ヒロシも“不合格にする意味が分からない”と不満を漏らしたほど。いかに能力があってもきれいにゲートを出なきゃ走らせない。この発想っておかしくないか?」
ポイントは・・・
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