2015年10月17日(土) 12:00
なぜ同馬にしようと思ったか。それは例によって過去のデータを調べた結果からです。以下の表をご覧ください。
05年シーザリオ=不出走 06年カワカミプリンセス=直行→1着 07年ローブデコルテ=アメリカンオークス5着→10着 08年トールポピー=ローズS6着→10着 09年ブエナビスタ=札幌記念2着→3着(2着入線→降着) 10年アパパネ=ローズS4着→1着 サンテミリオン=直行→18着 11年エリンコート=ローズS10着→10着 12年ジェンティルドンナ=ローズS1着→1着 13年メイショウマンボ=ローズS4着→1着 14年ヌーヴォレコルト=ローズS1着→2着
これは、過去10年のオークス優勝馬が、その後どこで走り、秋華賞で何着になったかを示したもの。もうおわかりのとおり、オークスを制した後にローズSに出て4着以内に入れば必ず連対しています。今年のミッキークイーンもローズSで2着に入って出てきましたから、「この馬でOK」と思ったわけです。
ところが、同馬が引いたのは18番枠。過去10年でこの大外枠に入った馬は1頭も3着以内に来たことがありません。さぁタイヘン!
最近10年の秋華賞で、オークス馬が出てきたのに負けたケースは5回あって(10年はオークス同着優勝馬のうちの片方が勝っているので除外)、そのとき秋華賞馬になったのは以下の各馬です。
07年ダイワスカーレット=オークス不出走の桜花賞馬 08年ブラックエンブレム=オークス4着→ローズS15着 09年レッドディザイア=オークス2着→ローズS2着 11年アヴェンチュラ=1600万特別1着→クイーンS1着 14年ショウナンパンドラ=500万特別1着→紫苑S2着
5頭のパターンはバラバラみたいですが、11、14年のような、夏の条件戦勝ち→トライアル連対という馬がいいのかもしれません。
今年で言えば、クインズミラーグロ、ホワイトエレガンス、タッチングスピーチがこのパターンの馬。ローズS3着のトーセンビクトリーもこれらに限りなく近い存在です。
ただし、この4頭が入った枠番の成績も振るいません。タッチングスピーチの11番が10年前、クインズミラーグロの2番が3年前に、ともに3着に入ったことがあるだけ。頭を悩ますデータしか見つからないんですよ。
いっそのこと、全く別の馬を買ったほうがいいんでしょうか?(こんなんじゃ、自力では当てられそうもない!)
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矢野吉彦
テレビ東京「ウイニング競馬」の実況を担当するフリーアナウンサー。中央だけでなく、地方、ばんえい、さらに海外にも精通する競馬通。著書には「矢野吉彦の世界競馬案内」など。
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