段階を踏んで強くなったソルテ/さきたま杯・浦和

2016年06月02日(木) 18:00

(撮影:武田明彦)


ソルテの進化恐るべし

 6歳にして、ついにダートグレードのタイトルを手にしたソルテは、2段階に強くなった。

 2年前の4歳時は8戦してオープン特別の1勝のみ。2着が5回あってそのうちの4つが重賞だった。この時期は最後の詰めが甘く、なんとも歯がゆいレースが続いて、2着5回のうち4回が勝ち馬とコンマ3秒差以内というわずかの差だった。

 それが吹っ切れたかのようにマイルを中心に連戦連勝となったのが昨年5歳時。この年は2戦目のフジノウェーブ記念での惨敗があっただけで、8戦7勝。最後の詰めが甘かった馬が一変、直線で一瞬にして後続を突き放すパワーを身につけた。この年の7勝のうち、じつに6戦で2着馬をコンマ5秒以上ちぎったという圧倒ぶりだ。これが強くなった第1段階。

 ただソルテは3歳時のジャパンダートダービー(6着)以降、一貫して南関東同士、もしくは南関東の地方だけの全国交流レースを使い続けた。地方馬同士のレースばかりをしていると、いくら強いとはいってもそのレベルの中の範囲でしか強くならないのが普通だ。それゆえ3年ぶりのダートグレード、しかもいきなりのJpnI挑戦となったかしわ記念の予想では、今となっては恥ずかしいことに無印にしてしまった。

 しかしソルテは・・・

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斎藤修

1964年生まれ。グリーンチャンネル『地・中・海ケイバモード』解説。NAR公式サイト『ウェブハロン』、『優駿』、『週刊競馬ブック』等で記事を執筆。ドバイ、ブリーダーズC、シンガポール、香港などの国際レースにも毎年足を運ぶ。

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