2018年02月16日(金) 12:00
◆ワンターンの東京マイルはゴールドドリームのベスト条件
先週の京都記念、レイデオロが3着という結果に。
日本ダービー以降、精神面での成長が著しく見受けられ、テンションと共にレース振りの巧さも増していましたが、今回においては返し馬から頭を高くし、背中をそって走る姿には少し不安を感じたところも…。
その不安が、道中の折り合いを欠く場面となって表れていたように思えます。
一方、勝利したクリンチャーは出走馬の中でも群を抜いて追いきりの状態が良く、担当する長谷川助手も、これまでの休み明けとは違うと話すと共に、春まで見せていた不正駆歩が1度も見られなかった点にも、体の成長を感じました。と同時に、力のいる馬場&2200mも好条件となったのでしょう。
そして藤岡騎手は日曜日4勝をマークとなりましたが、10レースのガンコも障害練習を取り入れてから馬がピリッとし3走前から具合がドンドンアップしている状況。人間もそうですが、何かが飛躍のきっかけとなることもありますね。
そのキッカケと言えば、今週のG1フェブラリーSでのゴールドドリームも、プール調教を取り入れたことで筋肉の柔らかみが増し、硬さがとれ可動域も広くなった様子。
またプール調教は、ゲートに課題を持つ馬にとっても効果的な要素に働くケースが多いのです。
前走においては、そのゲートもゴールドドリームにしては出ていますし、何よりもその後に鞍上のムーア騎手がプッシュをしても道中折り合いをつけることができた点が神。しかも4つのコーナーをまわる状況で。
今回も管理する平田調教師は、「ゲートだけがなぁ…」と心配されていたものの、ワンターンの東京マイルは、この馬にとってのベスト条件。
しかも中間の坂路追いは自己ベストの49.8。乗りなれている藤懸騎手で、しかも軽い体重の単走、数字ほどオーバーワークになっていないと判断します。陣営も状態に関しては「前走同様の良いデキ」と話し、精神面においては「前走よりも落ち着いている」と良き評価。
しかも鞍上は引き続きムーア騎手ですし期待します。
それでは皆さん、週末は競馬場もしくはフジテレビ「みんなのKEIBA」でお逢いしましょう。ホソジュンでしたぁ。
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細江純子
愛知県蒲郡市出身。JRA初の女性騎手として96年にデビュー。2000年には日本人女性騎手初の海外勝利を挙げ、01年6月に引退。 現在はホース・コラボレーターとして、フジテレビ系『みんなのKEIBA』などに出演。
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