2019年06月27日(木) 18:01
▲レーン騎手はJRAでGI・2勝を含む重賞6勝 26日の帝王賞でもV(c)netkeiba.com
春のグランプリ・宝塚記念の終わりとともに上半期の競馬も終わりを迎えたなか、最後の最後まで吹き荒れたダミアン・レーン旋風。阪神でのGIは初、リスグラシューには新コンビという状況で、哲三氏も予測できなかったという番手の競馬から3馬身差をつける完勝を見せました。既にJRAでの短期免許は任期が終わってしまったものの、次回の来日を楽しみに待ちつつ、まだまだ語りつくせない魅力を解説していきます!(構成:赤見千尋)
宝塚記念でのダミアン・レーン騎手はさすがの騎乗でしたね。リスグラシューとは初コンビでしたが、大外枠から2番手に付けて、まったく危なげないレース運びで3馬身差の完勝でした。
■6月23日 阪神11R(12番:リスグラシュー)
これまでは後方から伸びてるというレースが多かったリスグラシューに対して、『2番手に付けた』というところに注目が集まっていると思いますが、その乗り方で結果を出すためにはその前段階が大切だと思っています。
まずレーン騎手が騎乗した調教から見てみると、馬の後ろにつけて、最後もしっかり伸ばすというすごくいい内容で、僕は調教の評価を1番にあげさせてもらいました。
この追い切りに関しては、他の方の意見の中で、『若干掛かり気味なのであれで2200mの距離は大丈夫だろうか』という意見も耳にしました。もちろんそういう要素もまったくないわけではないけれど、僕から見るとレーン騎手の馬の抑え方というのは、とても理に適っているなと。行きっぷりが良すぎてそれを抑えながらコントロールしている、というわけではないように見えます。
ここはすごく大事なところで・・・
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佐藤哲三
1970年9月17日生まれ。1989年に騎手デビューを果たし、以降はJRA・地方問わずに活躍。2014年に引退し、競馬解説者に転身。通算勝利数は954勝、うちGI勝利は11勝(ともに地方含む)。
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