2019年06月29日(土) 12:00
先週土曜日(22日)の「ウイニング競馬」出演を終えた後、イギリスとフランスの競馬を観戦しに行ってきました。
実はこの原稿、日本時間の28日未明にパリを発つ前に、空港内で書いて送稿しました。というのも、搭乗予定の飛行機が機材整備のため出発を見合わせているからです。29日は福島からの中継が控えていますが、無事前日中に現地入りできるでしょうか?
これを含め、今回の旅はいろいろあって、先週のネタにした今年の春競馬と同じくらい、かなり“しっちゃかめっちゃか”でした。
まず23日は、イギリスのウースター競馬場に行くつもりで、前売り入場券をインターネットで購入しておきました。ところが、出発前の19日に「大雨のためコースが冠水して開催不能になった。当日はサウスウェル競馬場に場所を移して開催する」とのメールを受信。入場券は“そちら用”に振り替えてもらったのですが、ウースターへ行くための鉄道乗車券はいわゆる“早割”だったので払戻ができず、パーになってしまいました。
で、23日はサウスウェル競馬を観戦。ロンドンに戻ろうとしたら、鉄道が止まっていたのです。駅には、予約していた便より2本前の列車が停車中で、とりあえずそれに乗ったところ、列車は別路線経由で運転を再開しました。でもその後、本来通るはずの路線が復旧。当初乗る予定だった列車は、いくらか遅れたものの迂回運転しなかったため、私の乗った列車より先にロンドンに到着していました。
翌24日は夕方にロンドンから列車でポーツマスへ(その列車の出発駅を間違えて、危うく乗り遅れそうになった“自己責任型ハプニング”もありましたが)。そこからフランスのカーンへ渡る夜行フェリーに乗船しました。
25日朝、カーン到着。トロット競馬を観戦し1泊。順調だったのはこの日だけでしたね。
26日、午前中に鉄道でカーンからディエップへ向かい、午後に障害競馬を観戦することにしていたのですが、カーンの駅には、乗換駅のルーエンに行く列車は運休、代替バスを運行という案内が出ていました。しかし、時間になってもバスは来ません。すると、同区間の乗客が8人ほどだったからか、フランス国鉄がタクシーをチャーターしてその全員をルーエンに運んでくれました。ちなみに、国鉄に請求が行くであろうタクシー代は、1台あたり約250ユーロ(30000円)でした。
そして、欧州滞在最終日の27日、ディエップからパリに向かう途中、予約していたルーエン発パリ行の列車がこれまた大幅遅延。本来なら1本後の列車が先に出発するとのことでそれに変更してもらい、予定より30分ほどの遅れでパリにたどり着いたという次第です。
せめてもの“救い”は、3カ所の競馬場で全レースを観戦し、馬券で“損をしなかった”こと。これは“奇跡的”かもしれません。それだけ運があるってことですから、たぶん福島にも無事に入れると思っています!
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矢野吉彦
テレビ東京「ウイニング競馬」の実況を担当するフリーアナウンサー。中央だけでなく、地方、ばんえい、さらに海外にも精通する競馬通。著書には「矢野吉彦の世界競馬案内」など。
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