2019年10月06日(日) 18:00
ここ5年のレース上がり3Fは35.2、37.0(重)、34.4、35.3、35.3。勝ち馬の4角順位は12,9,8,6,5。コーナー4つの京都芝内2000mで、道中の動きが激しく持続力も問われる差し競馬になりやすい。近5年ではディープ産駒が3勝をあげており、アーモンドアイが勝った昨年も2着3着はディープ産駒だった。ディアドラ、ミッキーチャーム、クイーンズリング、ヌーヴォレコルトと、ダンジグの血を引く馬もよく連対している。取り上げた馬でダンジグの血を引くのは、シゲルピンクダイヤ、シャドウディーヴァ、ローズテソーロの3頭。(解説:望田潤)
エスポワール
アドミラブルやイサベルの半妹で、リンカーンやヴィクトリーの姪。母母グレースアドマイヤはフサイチコンコルドやアンライバルドのきょうだいで府中牝馬S2着。オルフェーヴル×シンボリクリスエス×トニービンはエングレーバーと同じで、オルフェーヴル×シンボリクリスエスで母母母父にサドラーズウェルズが入るのはオーソリティと同じ。オルフェ産駒の走るパターンの配合で、パワーと持続力ならここでも負けていない。
距離◎ スピード○ 底力◎ コース○
カレンブーケドール
母ソラリアはチリの2歳牝&3歳牝チャンピオン。その父スキャットダディは早逝したが北米三冠ジャスティファイなどを出して成功した。母父がマイラーなので先行脚質に出たが、ソラリア自身は芝2400のエルダービーに勝っており、スタミナ血脈ハワイの5×5を持つ。鋭さは並だが、燃費のいい走りでしぶとい中距離馬だ。上がりがかかるとパフォーマンスが上がっており、本番駆けタイプともいえる。
距離◎ スピード○ 底力○ コース◎
クロノジェネシス
ノームコアやハピネスダンサーの半妹。母母インディスユニゾンはフサイチエアデールの全妹。母クロノロジストはビーチサンバと同血(父が同じで母が全姉妹)の間柄になる。無駄肉のない体つきはマイラーというより中距離馬に映るが、オークスは直線手前をなかなか替えずにひと押しきかなかった。この牝系だからベストは1800あたりか。機動力はあるので内回りを巧く立ち回りたい。
距離○ スピード○ 底力○ コース◎
コントラチェック
名繁殖リッチダンサーの娘で、スタッブズアート(英1000ギニー3着)、ムーンクエイク、バウンスシャッセの妹。母系にフェアリーキングの血を引くディープ産駒は勝ち馬率が90%近く、牝はハープスターやジュールポレールなどマイラー寄りに出やすい。母は相手種牡馬の持ち味を活かすタイプなので、本馬はディープ産駒らしい脚長でしなやかな中距離馬に出たが、気性はマイラーっぽくて折り合いが難しい。その点ルメールが乗るのは大きなプラスだろう。
距離○ スピード○ 底力◎ コース◎
サトノダムゼル
サトノキングダムの全妹で、Kダービー馬アニマルキングダムの半妹。母ダリシアはシュパルカッセンフィナンツグルッペ賞(独G3・芝2000m)に勝った。ディープ×アカテナンゴは・・・
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望田潤
競馬ライター。血統評論家。育成牧場従業員を経て競馬通信社編集部に在籍、そこで笠雄二郎著「日本サラブレッド配合史」の影響を強く受ける。サイト「血統屋」「競馬道ONLINE」月刊誌「サラブレ」「ECLIPSE」などで血統に関するコラムや予想を執筆中。共著「パーフェクト種牡馬辞典2018-2019」も好評発売中で、馬主・生産者の配合アドバイザーも務める。ブログ「血は水よりも濃し」http://blog.goo.ne.jp/nas-quillo
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