【ジャパンC】 距離適性及び道悪への適応力が問われた一戦

2019年11月26日(火) 18:00

予想の頭脳

18年大阪杯以来となるGI2勝目を飾ったスワーヴリチャード。荒れたインを突いたマーフィー騎手の手腕が光った。

『ウマい馬券』で活躍するプロ予想家たちの“思考回路”に迫る「予想の頭脳」。今回は、16年ぶりに道悪馬場で行われたジャパンCを取り上げます。前日の大雨で不良馬場からスタートし、当日の午後には回復傾向にあった悩ましい馬場状態を、事前にどんなアプローチで攻略したのか。その“頭脳”に迫ります!

距離適性と馬場状態を考慮して再考した結果が吉に

 最初に紹介するのは、先週も登場していただいたDsSTYLE氏です。「先週の想定時点ではすんなりと決まった印も、昨日からの断続的な降雨で振り出しに」と、まずは馬場を強く意識。そんななか、「重〜不良」を想定して本命に推したのが優勝馬のスワーヴリチャードでした。「左回りの2400mはベストな舞台」という見立てにくわえ、気になる道悪適性も「相対的に見たときには有利に働くはず」とジャッジ。

 一方、2着のカレンブーケドールについては、「良想定のときには瞬発力のある古馬相手にキレ負けするのではという不安から無印評価」から一転、「時計のかかる馬場になってラストのピースがハマった感じがする」と対抗に抜擢しました。そして馬券は、2頭の馬連29.0倍を3,200円と厚めに的中させました。予想結果はこちら
予想の頭脳

本命対抗で馬連を仕留めたDsSTYLE氏の予想。厚めに購入しており、本線への思い入れが読み取れる馬券だった。

降雨の影響で切れ勝負から持続力勝負になるとふんだ読みがピタリ

 もうひとりは、先週段階で今年GI回収率で185%を誇っていたnige氏です。こちらも「距離延長で持続力が生きる」と、スワーヴリチャードを本命に指名。雨の影響で、前走の天皇賞・秋のような33秒台の上がりが求められる超高速馬場の可能性は低く、長所である「トップスピードに乗ってから長く脚が使える持続力」が生きるはずと見事に喝破。

 カレンブーケドールについても「勝ち切るイメージは浮かばないが、相手関係以外は前走より条件がいい」と4番手に評価して馬連を的中させました。予想結果はこちら
予想の頭脳

前走の天皇賞・秋のラップを分析し、スワーヴリチャードを本命に指名。見事に馬連を的中させた。

 ちなみにnige氏は予想見解の最後に、参考として本年度のGI本命馬の成績も掲示しています。来週以降のGIシリーズでも期待したくなるような本命馬の好走確率の高さなので、ぜひご覧ください!

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ウマい予想家

高回収率をたたき出す馬券のプロたちは、どのような視点で重賞レースにアプローチをしているのか。先週の重賞レースから予想家たちの頭脳を紐解くコラム。 関連サイト:ウマい馬券

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