2020年07月08日(水) 18:02
▲若手への期待を語る池添騎手(C)netkeiba.com
2018年のNHKマイルCでGI初制覇を決めた佑介騎手ですが、最近は“2勝目の壁“を感じている様子。
前回「とにかくGIは乗らなアカン」とアドバイスを送った池添騎手ですが、ではどうしたら数多くのGIに乗れるのか、2勝目のチャンスを引き寄せるにはどうしたらいいのか──。
GIへの強い思い、そしてそこに辿り着くまでの難しさを語ってくれました。
(構成=不破由妃子)
※この対談は佑介騎手と池添騎手だけで、出来るだけ短時間で行いました。
佑介 最近の若手は、ホントに上手な子が増えたと思いませんか?
池添 思う、思う。関西も有望な若手がいっぱいいるけど、関東も(横山)武史とか(武藤)雅とか菅原とか…。これからの競馬界を背負っていくであろう子たちが出てきてると思うわ。ケガだけしないように乗っていけば、彼らは確実に上がってくるやろうね。
佑介 ですね。いっぽうで、たまにローカルに乗りにいくから余計に思うんですが、中央4場のレースの締まり方というか、そこで乗っている人たちのレベルの高さも痛感してます。特別なことは何もしてないんですけど、とにかく隙がない。
池添 そうやな。ローカルで勝ち鞍を挙げるのも大事やねんけど、中央で乗るのはもっと大事だと俺は思ってるよ。だって、そこで勝ち負けしている人たちがGIに乗るわけでしょ? その人たちと対等に渡り合えないことには、到底GIで勝ち負けなんてできないからね。
佑介 勝ち負けどころか、今年の春はあんまりGIに乗れなくて。リーディングの上のほうにいれば、GIでも声を掛けてもらいやすいはずだと思って年明けの小倉に行ったんですけど…、作戦は失敗に終わりました(苦笑)。
池添 そう言ってたのに、あんまり乗ってへんなと思ってたよ。でも、今年はよう勝ってるやん。このままいけば、キャリアハイを狙えるんじゃない?・・・
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JRAジョッキーの藤岡佑介がホスト役となり、騎手仲間や調教師、厩舎スタッフなど、ホースマンの本音に斬り込む対談企画。関係者からの人望も厚い藤岡佑介が、毎月ゲストの素顔や新たな一面をグイグイ引き出し、“ここでしか読めない”深い競馬トークを繰り広げます。
藤岡佑介
1986年3月17日、滋賀県生まれ。父・健一はJRAの調教師、弟・康太もJRAジョッキーという競馬一家。2004年にデビュー。同期は川田将雅、吉田隼人、津村明秀ら。同年に35勝を挙げJRA賞最多勝利新人騎手を獲得。2005年、アズマサンダースで京都牝馬Sを勝利し重賞初制覇。2013年の長期フランス遠征で、海外初勝利をマーク。2018年には、ケイアイノーテックでNHKマイルCに勝利。GI初制覇を飾った。
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