2020年08月14日(金) 18:00
5歳メイショウミライ(父サウスヴィグラス)は、この3勝クラスに上がって約一年、ダート1200mでは【0-3-1-1】。あと一歩でクラス突破がみえている。
勝ち味に遅いのは事実だが、この距離では1分09秒9を自己最高に、新潟ダート1200mを含み1分10秒台の記録が4回ある。前回のシドニートロフィー(京都)は前半包まれた苦しい最内枠をさばき、しぶとく伸びて勝ったトップウイナーと1馬身差2着。
トップウイナーは続くオープンの欅Sを制している。時計の速いレースも歓迎。2走前と同様、少し間隔が空いても心配ないタイプ。新潟だけでなく東京ダートでも好走しているようにコースを問わないのが最大の強み。
好調キープのシスル(父ノボジャック)は、昨年10月の妙高特別(新潟)で1分09秒7の自己最高タイムを記録したのを筆頭に、ダート1200mには1分10秒台の記録が6回もあるこの距離のスペシャリスト。前回は「33秒7-36秒2」のきびしいペースを追走、人気のマラードザレコードを交わして一旦先頭に立っている。定量戦に変わり前走より2キロ増となるので2番手としたが、こちらも時計勝負は合う。
シドニートロフィーで2着メイショウミライと0秒1差の3着に粘ったメイプルグレイトが3番手。クラス2戦目で結果を出したこの馬、4歳時に移籍していたホッカイドウ競馬(門別)では7戦7勝の星があり、スマートファルコン産駒で、母の父カコイーシーズ。祖母の父ナグルスキー。名門牝系出身、母のイトコにはレジェンドハンター(公営、JRA通算26勝)がいる。さらにタフに成長する可能性がある。
シスルが1分09秒7で乗り切った妙高特別を、1分09秒1のコースレコードで快勝しているのはマラードザレコード(前回の越後Sは3番人気)。得意の新潟で巻き返してくるはずだが、このクラスに上がってから【0-0-1-5】。前走より3キロ増となるだけに、今回はシスルの次にした。穴馬はダート2戦目のダノンジャスティス(調教は動く)。
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柏木集保
1948年、長野県出身、早稲田大卒。1973年に日刊競馬に入社。UHFテレビ競馬中継解説者時代から、長年に渡って独自のスタンスと多様な角度からレースを推理し、競馬を語り続ける。netkeiba.com、競馬総合チャンネルでは、土曜メインレース展望(金曜18時)、日曜メインレース展望(土曜18時)、重賞レース回顧(月曜18時)の執筆を担当。
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