2021年04月17日(土) 18:00
春の2冠に挑戦のスケジュールは激変している。民間の育成・調教技術が、JRAのトレセンを上回るほど進展したこと。消耗を避ける日程が主流になり、最近5年間の皐月賞で3着以内に快走した15頭の、3歳になっての出走回数平均は「1.33」回にまで減った。今年も有力馬のほとんどが、年明け「1走」だけになる。
それだけならいいが、今年、皐月賞に至るステップはことごとくスローペースばかりだった。スローの方が能力(決定力)の差が如実に出るという一面はあるが、秘めるスケールも、レースレベルももうひとつ判明しない。
ところが、2冠目の日本ダービーになると、挑戦のパターンはストレートになる。最近10年、3着以内に快走した30頭中、20頭までを皐月賞出走馬が占める。3着までに平均2頭が入る計算。勝ち馬は10頭中の8頭が皐月賞好走馬か、人気だった馬に集中する。
春の2冠を前にした普遍の検討方法は、・・・
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柏木集保
1948年、長野県出身、早稲田大卒。1973年に日刊競馬に入社。UHFテレビ競馬中継解説者時代から、長年に渡って独自のスタンスと多様な角度からレースを推理し、競馬を語り続ける。netkeiba.com、競馬総合チャンネルでは、土曜メインレース展望(金曜18時)、日曜メインレース展望(土曜18時)、重賞レース回顧(月曜18時)の執筆を担当。
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