2021年06月06日(日) 18:00
梅雨時で馬場が渋ることも多いレース。不良の20年は1着ダイワキャグニー(父キングカメハメハ)と3着トーラスジェミニ(父キングズベスト)、稍重の19年は1着レイエンダ(父キングカメハメハ)、重の18年は3着グリュイエール(母父キングカメハメハ)と、渋るとキングマンボの血を引く馬が必ず馬券に絡んでいる。
キングマンボの母父ヌレイエフの血を引く馬もサトノアーサーやハクサンルドルフなどが好走。取り上げたなかではザダルが母父父キングマンボだ。(解説:望田潤)
アドマイヤビルゴ
サトノソロモンの全弟で、母イルーシヴウェーヴは仏1000ギニー馬。3代母エコーズはコリダ賞(仏G3・芝2100m)勝ち馬でイッテツの母母。ディープ産駒で母系にゴーンウエストが入るのはケイアイノーテックやショウナンアデラと同じでストライドで走る配合だが、母父イルーシヴシティがモルニ賞(仏G1・芝1200m)に勝ったパワースプリンターなのでパワーと機動力も兼備。GIIIなら相手ナリに走れるし、1800に短縮するのもプラスかも。
距離○ スピード○ 底力○ コース◎
アルジャンナ
母コンドコマンドはシアトルスルー5×3・5を持ちスピナウェイS(米G1・ダ7F)に勝った。母母イヤーリーリポートは北米G2を3勝。ディープ産駒で母系にストームキャットとリローンチが入るのはコントレイルやダノンキングリーと同じ黄金配合だ。ディープ×ストームキャット×シアトルスルーのイメージどおりの緩慢ストライドで、ワンペースで瞬時に加速できない面はあるものの、大箱1800はベストコースだから初重賞制覇のチャンス。
距離◎ スピード○ 底力○ コース◎
ヴェロックス
母セルキスは独オークストライアル(独G2・芝2000m)勝ち。母父モンズンのドイツ血脈を1/4異系とし残りの3/4でノーザンダンサーをクロスする好形だ。持続力あるストライドで走る大箱向き中距離馬で、・・・
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望田潤
競馬ライター。血統評論家。育成牧場従業員を経て競馬通信社編集部に在籍、そこで笠雄二郎著「日本サラブレッド配合史」の影響を強く受ける。サイト「血統屋」「競馬道ONLINE」月刊誌「サラブレ」「ECLIPSE」などで血統に関するコラムや予想を執筆中。共著「パーフェクト種牡馬辞典2018-2019」も好評発売中で、馬主・生産者の配合アドバイザーも務める。ブログ「血は水よりも濃し」http://blog.goo.ne.jp/nas-quillo
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