2021年06月11日(金) 18:00
今週から夏の北海道シリーズが始まった。関東では6月27日まで東京開催が続く。関西では宝塚記念の6月27日まで、変則4日間ずつの「中京→阪神」が続いて、そのあと夏の小倉に移る。
3場所同時開催になると、各厩舎のレース展望と手腕、機動力が問われる。今年は北海道シリーズも、夏の小倉の前の「中京、阪神」も例年とは日程が異なるので、いつも以上に出走馬のコース適性に注目の必要がある。いきなり今週の函館スプリントSは札幌であり、7月のCBC賞、中京記念は、今年は小倉でもある。
東京のジューンSのシルヴァーソニック(父オルフェーヴル)は、2008年の皐月賞馬キャプテントゥーレ(父アグネスタキオン)の半弟。兄は東京がまったく合わなかったが、この馬は東京で行われた皐月賞と、日本ダービーの勝ち馬で、ジャパンCを2着したオルフェーヴルの産駒。母も東京の芝で勝ったことがあり、その父はトニービン。
前回は「ハナ、クビ」差の3着。ちょっと決定力不足だったが、2分24秒2(上がり33秒6)で乗り切り、速い脚が長続きしたから東京は合っている。
この3勝クラスに上がってから着順以上の完敗が続いていたが、もっとも小差の接戦に持ち込んだのが前走だった。そこでルメール騎手を配して、ハンデ戦なので前走より1キロ減の56キロ。クラス脱出のチャンスだ。
同じく人気のアンティシペイト(父ルーラーシップ)もまず崩れそうもない組み合わせなので、好配当は期待できないが、東京の2400m【2-0-0-0】の4歳コトブキテティスは52キロなら通用するコース巧者。かつ上がり馬なので、本線はこちら。伏兵ネプチュナイトは東京2400mに2分24秒0があり、55キロなら連対候補にはなりえる。
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柏木集保
1948年、長野県出身、早稲田大卒。1973年に日刊競馬に入社。UHFテレビ競馬中継解説者時代から、長年に渡って独自のスタンスと多様な角度からレースを推理し、競馬を語り続ける。netkeiba.com、競馬総合チャンネルでは、土曜メインレース展望(金曜18時)、日曜メインレース展望(土曜18時)、重賞レース回顧(月曜18時)の執筆を担当。
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