【テレビユー福島賞予想】久しぶりの福島開催で速いタイムの決着必至

2021年07月02日(金) 18:00

例年の傾向は明らかに先行=好位組有利

 出走馬の前4-5走が載っている成績欄に、福島コースの成績が見つからないほど、久しぶりの福島開催となった。東北地方も雨の影響は避けられないが、それほど多くの降雨量は予測されていない。これだけ間隔が空いた芝コースは速いタイムの決着必至。例年、最初のうちの芝1200mの傾向は明らかに先行=好位組有利だ。

 1週前の栗東の坂路51秒0を中心に、3週連続好タイムで追われた動きの良さに注目して関西馬ジョニーズララバイ(父マンハッタンカフェ)から入りたい。ここまで芝1200mは【2-2-4-6】。最高タイムは3歳秋の1分08秒3(34秒2-34秒1)にとどまるが、この距離で上がり33秒台を記録したことが4回あり、今春の帆柱山特別(小倉1200m)では初めて前半33秒台を記録している。さすがにもう4代母メジロラモーヌの影響力はないだろうが、先行力強化と、昇り調子を生かして、全体時計の短縮は可能と思える。

 外から被される危険の少ない外枠を引いたのも福島1200mでは不利ではない。最近5年間のこのレースでは、連対した10頭中、8頭までが馬番9-16番の馬によって占められている。スムーズに途中からスパートすることが可能だから。真ん中より内だと、好位を確保するには前半の厳しい先行争いをさばく必要が生じる。

 4戦3勝のヴェントヴォーチェ(父タートルボウル)は、昨年夏の福島以来約1年ぶりだが、ここを目標に十分仕上がっている。こちらも持ち時計はないが、この組み合わせなら素質上位。あっさりもある。サウンドカナロア(父ロードカナロア)は、格上がりの前回、いきなり通用したほどだから力量上位だが、使って良化型であり、あまり有利でもない枠順。今回は負担重量3キロ増。そこで3番手にとどめ、アカノニジュウイチ、オルダージュ、グレイトゲイナー、ファンタジステラなどの伏兵に手を伸ばしたい。

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柏木集保

1948年、長野県出身、早稲田大卒。1973年に日刊競馬に入社。UHFテレビ競馬中継解説者時代から、長年に渡って独自のスタンスと多様な角度からレースを推理し、競馬を語り続ける。netkeiba.com、競馬総合チャンネルでは、土曜メインレース展望(金曜18時)、日曜メインレース展望(土曜18時)、重賞レース回顧(月曜18時)の執筆を担当。

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