2021年08月22日(日) 18:00
ワンターンで長い直線のマイル戦。ヌレイエフ(ケイデンスコール、アンブロークン、ミュゼスルタン、ビッククインバイオ、イブキ)、トニービン(ウーマンズハート、ケイデンスコール、フロンティア、イブキ)、ダイナサッシュ(ケイデンスコール、フロンティア、フラーズダルム)など、有力なナスペリオン血脈から大箱向きの末脚を受け継いだ馬が毎年上位を賑わせる。ここで取り上げた5頭では、グランドラインの父ドゥラメンテがトニービンとヌレイエフをもつ。(解説:望田潤)
アライバル
ククナの半妹で、ピオネロの姪で、母クルミナルは桜花賞2着、オークス3着。母母クルソラは亜3歳牝馬チャンピオン。ハービンジャー×ディープインパクトはハッピーアワーやヒンドゥタイムズと同じ。リファールとブラッシンググルームのクロスで、ブラッシンググルームのオールラウンドさが表現された中距離馬で、弱点の少ない馬だが大箱のほうがいいだろう。脚質は自在でマイルに対応するのも母や姉と似ており、能力で好勝負。
距離○ スピード○ 底力◎ コース◎
ウインピクシス
ウインザナドゥの半妹。ゴールドシップ×ロージズインメイはオークス馬ユーバーレーベンと同じで、母母父がロベルト系なのも同じ。母コスモアクセス(JRA4勝)も母母コスモスカイライン(JRA3勝)も勝ち鞍全てを芝1200であげているが、本馬はヘイローのクロス馬らしい無駄のない脚捌きで走る中距離馬。「父中距離×母短距離」なので先行力と機動力に富む脚質で、大箱ワンターンのマイルよりは小回り1800で狙いたいタイプではある。
距離○ スピード◎ 底力○ コース○
クラウンドマジック
サイドワインダーの甥でミツバのイトコ。母母ゴールデンジャックはスターリングローズの全姉でオークス2着。デビュー戦はスタートが悪く後方から、直線で一番外に出したら伸びはじめたのはエピファ産駒らしいし、ゴールデンジャックの孫らしい。・・・
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望田潤
競馬ライター。血統評論家。育成牧場従業員を経て競馬通信社編集部に在籍、そこで笠雄二郎著「日本サラブレッド配合史」の影響を強く受ける。サイト「血統屋」「競馬道ONLINE」月刊誌「サラブレ」「ECLIPSE」などで血統に関するコラムや予想を執筆中。共著「パーフェクト種牡馬辞典2018-2019」も好評発売中で、馬主・生産者の配合アドバイザーも務める。ブログ「血は水よりも濃し」http://blog.goo.ne.jp/nas-quillo
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