2021年09月24日(金) 18:00
4歳ジェネティクス(父サウスヴィグラス)は2走前、格上がりのオープン特別を制して、前走の天王山Sも小差3着。5歳アポロビビ(父アポロキングダム)も2走前、格上がり初戦のオープン特別を快勝し、前走の京葉Sも強敵相手に5着だった。
そのほか、4歳シンシティ、デンコウリジエールなど、3勝クラスを突破してここがオープン初挑戦の上がり馬も複数いる。これからまだまだ出世しそうな4歳馬-5歳馬に注目馬がそろっている。
4歳ジェネティクスは、ここまで掲示板を外したことがなく、右回りのダート1200mに限れば【5-0-1-0】。前走の3着は「ハナ、クビ」の小差。目下4戦連続して1分10秒台で乗り切っているから、ここはチャンス大。
父サウスヴィグラスは現在、全日本のダート戦限定ランキング2位。産駒の日本での通算勝利数はついに4900勝を超え、最多勝利数記録を更新しつつある。母の父サクラバクシンオーは10年前に22歳で他界したが、まだまだBMSランキングは、キタサンブラックなどがいた当時とほとんど変わらない順位を保っている。ジェネティクスは逃げ一手ではなく好位から伸びる自在性もある。
毎回、猛然と突っ込んでくる5歳アポロビビが強敵だが、先行力を評価してジェネティクスから入る。アポロビビはスタートダッシュの良くない馬なので、揉まれる危険の少ない外枠を引いたのは幸運。中山ダート1200m【5-3-0-2】の素晴らしい適性がある。
デンコウリジエール(父メイショウボーラー)は、計5回の連対に1番人気が一度もないのは、アポロビビほど鋭くないためだが、最近は差す形を身につけた。
連穴は、ジェネティクスと同じサウスヴィグラス産駒のシンシティ。牝馬だけにもろいが、3走前は前半32秒9で飛ばして、今回も対戦する伏兵パーティナシティを振り切っている。単騎で行けると侮れない。次いでメイショウベンガル、デザートストーム。
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柏木集保
1948年、長野県出身、早稲田大卒。1973年に日刊競馬に入社。UHFテレビ競馬中継解説者時代から、長年に渡って独自のスタンスと多様な角度からレースを推理し、競馬を語り続ける。netkeiba.com、競馬総合チャンネルでは、土曜メインレース展望(金曜18時)、日曜メインレース展望(土曜18時)、重賞レース回顧(月曜18時)の執筆を担当。
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