【武蔵野S予想】脚質変更が功を奏し充実期を迎えたあの馬に期待

2021年11月12日(金) 18:00

6世代がきれいに分散した幅広い組み合わせのレース

 若い3歳馬が2頭に、4歳馬から7歳馬までが3頭ずつ。ベテラン8歳馬が2頭。6世代がきれいに分散した組み合わせになった。12月のGIチャンピオンズC(中京ダート1800m)の前哨戦だが、ダート初挑戦馬が3頭もいる。ダート界の層は厚いので、この武蔵野SをステップにしたチャンピオンズCの好走馬はごくわずか。東京ダート1600mの適性重視でいきたい。

 春のGIフェブラリーSを2、3着しているのが8歳エアスピネルと、ワンダーリーデル。ともにまだ侮れないが、近年はダート界の世代交代も早くなっている。充実期の5歳オメガレインボー(父アイルハヴアナザー)に期待したい。

 以前は先行タイプで、昨秋の最高時計1分34秒9(不良)の逃げ切りは大野騎手だが、今年、横山和生騎手(先週まで66勝で関東リーディング5位)が主戦になって以降は、差し馬に転じている。コンビで【1-2-0-2】。

 3走前の東京ダート1600m(重)では、前半は控えて進み、直線は狭い馬群を割って差し切って1分35秒0(自身の上がり35秒4)。過去5勝のうち3勝が、今回と同じ2カ月〜3カ月のリフレッシュ期間を取ったあとの一戦なので、休養明けに不利はない(半妹の3歳キャンディキューブの1勝も3カ月の休み明けだった)。

 前2戦の函館ダート1700mを連続して2着は、差し馬となっただけにスパートのタイミングが難しかったが、東京なら直線に向いての勝負に持ち込める。

 追い込みタイプでブリンカー再装着のワンダーリーデル(横山典弘騎手)より一歩早くスパートするはずだ。4歳タガノビューティー、6歳ソリストサンダーなど同型の強敵は多いが、先行型ではヒロシゲゴールドが怖い。あとのない8歳馬2頭は買いたい。

 阪神の「デイリー杯2歳S」は、まだここ1-2戦のレース内容と、その印象を重視するしかないが、新潟1600mの初戦を1分34秒3で楽々と抜け出した牝馬ソネットフレーズ(父エピファネイア、祖母アドマイヤグルーヴ)は、翌日の新潟2歳Sをインから1分33秒8で差し切った2戦目のセリフォスと互角以上ではないかと感じた。ともに人気だが、ソネットフレーズの方から入りたい。

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柏木集保

1948年、長野県出身、早稲田大卒。1973年に日刊競馬に入社。UHFテレビ競馬中継解説者時代から、長年に渡って独自のスタンスと多様な角度からレースを推理し、競馬を語り続ける。netkeiba.com、競馬総合チャンネルでは、土曜メインレース展望(金曜18時)、日曜メインレース展望(土曜18時)、重賞レース回顧(月曜18時)の執筆を担当。

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