2021年12月22日(水) 11:00
石川ダービー初代覇者にもなった2016年優勝馬・ヴィーナスアロー(写真提供:地方競馬全国協会)
金沢デビュー馬限定の準重賞・あての木賞。過去の勝ち馬には石川ダービーの初代覇者・ヴィーナスアローやサラブレッド大賞典勝ちのカガノホマレ等、のちの重賞活躍馬も多く、目の離せない一戦だ。
舞台となる金沢競馬場は、今年のシーズン前にJBCに向けて、場内やパドックの改修工事などが行われ、馬場の砂も以前の富山県の川砂から愛知県の山砂に全面入れ替えとなった。
シーズンも終盤。金沢のトップジョッキー・吉原寛人騎手に馬場について伺うと『(入れ替えは)大成功です!』という声が返って来た。『前は粒の粗い砂でキックバックが痛い程で…それが一変して軽い、キレイな砂になりましたよね』。当然、レースぶりにも良い変化が。『1年中変化の少ない計算しやすい馬場になりました。前の馬場はハナに行かないと勝てない、逆に“行ければ勝てちゃう”ような日があったりしましたが、今はペース次第で差しも決まったり、フラットな馬場ですよね。馬の能力や乗り役の感性も活かしやすいと思います』。さらに砂質がサラッとする事で、キックバックを嫌がりがちな2歳馬でも大丈夫なのでは、とのこと。若い馬達にとっても能力を出しやすい馬場のようだ。
改修された金沢競馬場で行われたダートの祭典「JBC競走」(写真提供:地方競馬全国協会)
では、有力馬は?
地元のトラックマン・中村勇好さんからは「メンバーからも逃げる事ができそうなスーパーバンタムが当然有力かと思います」というお話。断然人気だった金沢シンデレラカップでは2番手からの競馬で伸びきれず4着。巻き返しに注目だ。
筆者プロフィール:小堺翔太 タイムリーオフィス所属。タレント、フリーアナウンサー。 中央競馬全レース中継キャスターをはじめ、中央・地方問わずグリーンチャンネルの競馬番組に多数出演。
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