2022年01月21日(金) 18:00
6歳牡馬パラダイスリーフ(父ディープインパクト)は屈腱炎で3歳の夏から5歳の秋まで2年以上に及んだ長期休養を克服して復活。ここまで【3-0-2-0】。今回勝つとオープンに出世することになる。パラダイスリーフ自身もすごいが、関係者もすばらしい。
2度の敗戦は、約3カ月の休養明けで2勝クラスに格上がりだった3歳夏、「クビ、クビ差」で0秒1差だった信濃川特別と、やっぱり格上がり初戦だった前走の岸和田Sの「クビ、クビ差」の3着だけ。飛ばして勝つ快速型と違って、勝った3勝も「0秒2、0秒0、0秒3差」だけ。好位-中団から伸びて勝ち負けに持ち込む戦い方なので、余計に勝負強さが光る。 0秒1差の3着だった前回の勝ち馬スカーフェイスは、後の「中山金杯」を2着している。間隔を取りつつの慎重な仕上げなので、状態面に死角はなく、今回は2戦2勝の中山2000m。パラダイスリーフの勝機だろう。
全3勝が中山のロードトゥフェイム(父マツリダゴッホ)、この中間の動き絶好のミスミルドレッド(父ルーラーシップ)が相手本線。人気馬から入るので、マイネルミュトス、ヴェイルネビュラ、タイセイモンストルの取捨は、気配とオッズしだい。
中京の注目レース「若駒S」は必見でも無理に参加するレースではないが、この中間の動き一変の伏兵メイショウラナキラ(父ドゥラメンテ)から少し買いたい。
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柏木集保
1948年、長野県出身、早稲田大卒。1973年に日刊競馬に入社。UHFテレビ競馬中継解説者時代から、長年に渡って独自のスタンスと多様な角度からレースを推理し、競馬を語り続ける。netkeiba.com、競馬総合チャンネルでは、土曜メインレース展望(金曜18時)、日曜メインレース展望(土曜18時)、重賞レース回顧(月曜18時)の執筆を担当。
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