2023年06月06日(火) 18:01
▲まずは先週の振り返りから(撮影:桂伸也)
先週は、初めて1200mを使ったグレアミラージュが7着。7着とはいえ、「1400mなら…」という手応えを得たそうで、次走がさらに楽しみに。
ユーザーからは、「50代のジョッキーが元気。ほかのスポーツ選手との違いは?」との質問が。本質的な違いを回答しつつ、若さを保つ意外な(!?)努力を明かしてくれました。
(取材・文=不破由妃子)
──グレアミラージュは初の1200mでしたが、後方から直線で脚を伸ばして7着(6月3日・阪神8R・3歳上1勝クラス・ダ1200m)。最後まで伸びていましたね。
小牧 うん。間隔が空いていたから、ちょっと太かったけどね。でも、1400mならいい競馬ができるな…と改めて思えた競馬だった。
──できればいい位置に付けて…とおっしゃっていましたが、初めて経験する1200mのペースでしたからね。
小牧 ゲートは久しぶりに出たんやけどね。1400mやったら、もうちょっと前に行けるんちゃうかな。たった1ハロンやけど、やっぱり1200mと1400mではペースが全然違うから。
日曜日のモストロネーロ(6月4日阪神3R 3歳未勝利・ダ2000m)も、ゲートは一番速かったくらいなんやけどなぁ。前に行けないもんね。もうちょっと馬がよくならなアカン。
──でも、成長を待っている時間がない…。
小牧 だから、地方に活路を求めるか…という話はしました。キャロリンも弟の厩舎に入ったし、この馬も弟のところで再スタートになるかもしれんね。
──オーナーの伊藤さんもガッカリされているでしょうね。
小牧 そうやねん。そのぶんというわけじゃないけど、ジャッドノワールがそろそろ帰ってくるみたいやから、頑張ってもらいたいです。ダートに替わっていい走りができることがわかったからね。
あとね、ハワイアンパレスが骨折してしまったわ。今週使う予定やったのに。
▲モストロネーロと同じ伊藤オーナーの所有馬ジャッドノワール(ユーザー提供:はあちゃまさん)
──それは残念すぎる…。こちらは芝に替わって進境が見込めたのに。
小牧 1400mを使おうと思って、今週まで待ってたんですわ。条件を変えればチャンスがあるかなと思っていた馬やから、なんかショックです。馬主の小林さんもガックリきてた。全治6カ月の診断やから、もう中央は厳しいね。この馬も治療したあとに弟の厩舎に入るんちゃうかな。
──では、質問をひとつ。「競馬界ほど50代が元気なスポーツはないと思います。ほかのスポーツ選手との決定的な違いはなんでしょうか?」。・・・
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小牧太
1967年9月7日、鹿児島県生まれ。1985年に公営・園田競馬でデビュー。名伯楽・曾和直榮調教師の元で腕を磨き、10度の兵庫リーディングと2度の全国リーディングを獲得。2004年にJRAに移籍。2008年には桜花賞をレジネッタで制し悲願のGI制覇を遂げた。その後もローズキングダムとのコンビで朝日杯FSを制するなど、今や大舞台には欠かせないジョッキーとして活躍中。
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